夫に知られてはいけない!「耐え忍ぶ恋の花」

野草講座

沖縄のススキ野を歩いていると、ひっそりと咲く美しい花に目がとまりました。

これはナンバンギセルという珍しい草です。

草木の枯れる晩秋のススキ野に、ひっそりと花を咲かせます。

この花に心惹かれる人はいませんか?

惹かれる方は、今「耐え忍ぶ恋」の葛藤を経験している方か、過去に経験した方ではないでしょうか。

この花は、万葉集に詠われる由緒ある草です。

「道の辺(へ)の 尾花が下の 思ひ草 今さらさらに 何をか思はむ」 

訳:道端に生えるススキだけを頼りに生きているのですから、いまさら何一つ考えることはありません。

万葉集  詠み人知らず

この歌に登場する「思い草」がナンバンギセルで「尾花」とはススキの事です。

まったく意味がわからないという方は、このような場面を思い描いてみると、詠み人の心がみえてきます。

かつて、あれほど私を求めた夫。

でも、結婚後は淡白になり、会話といえば事務的な要件か、子どもの教育の事で責められるばかり。

夫のお陰で生活にゆとりはできたけど、トキメキのない単調な生活。

満たされているはずなのに、なぜか、心は干からびていくように思える。

そんな単調な日々の中、突然、心惹かれる男性が・・・・。

この人を思う時のトキメキと苦しみ。

もう、気持ちがおさえられない・・。

彼と会える日を心待ちに生きる日々・・・。

この喜びは夫にも家族にも知られてはいけない。

禁断の恋とは、喜びと同時に先の見えない苦しみを与えてくれるもの。

いつしか、叶わぬ恋にうつむく日々。

万葉集の詠み人は、葛藤の日々に苦しみ、この歌を自分に言い聴かせるように詠う事で思いを断ち切ろうとしているのです。

「私には頼りになる夫がいるのですから、好きな人と一緒になる事はできない」と。

私の相談室には心身の不調だけでなく、「禁断の恋」「耐え忍ぶる恋」の相談がよく持ちこまれます。

万葉の昔も今も人の心は変わらないですよ。

この歌にも詠われているように、この植物はススキの根などから養分を吸い取る寄生植物。

沖縄ではサトウキビの根にも寄生し、白い茎に、うつむきかげんに美しい花を咲かせます。

他の植物と競い合って茎を伸ばし、緑色の葉っぱで太陽を浴びなくても、ススキさんの栄養を頂戴して生きられるようになった。

でも、誰かに依存しなくては生きられないという事は、自分の力で、自立して生きる事ができなくなった悲しみを秘めている。

この花に心を惹かれる方々は、この草を通して、自分をみているのかもしれません。

「似たものが似たものを癒す」というホメオパシーの原則、『同種の法則』に基づけば、この花のフラワーエッセンスかレメディーをつくれば、耐え忍ぶ恋の葛藤から抜け出せない方の心が整えられ、状況を打ち破る突破口になるかもしれません。

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南の島の自然療法院は、カウンセリング、薬草、ホメオパシーをもちいて、ココロとカラダを調和させ「あなたが、あなたらしく生きる」お手伝いをする治療院です。

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