ハーブや樹木など、自然の恵みから生まれたレメディーです。
ホメオパシーの大きな特徴は、薬草だけでなく毒草も素材として用いる点にあります。
古来、人を傷つける存在として恐れられてきた植物も、極限まで薄めて物質としての毒性を失わせ、エネルギー化することで癒しの力へと転じます。
ここには「毒転じて薬となる」、仏教では「変毒為薬(へんどくいやく)」と呼ばれる思想が重なります。
最初は害や苦しみであったものが、有益なものや希望へと変わる――薬と毒は使用量でその性質が変わるように、私たちの困難もまた、捉え方や心のあり方次第で成長の糧となるのです。
植物レメディーの二面性こそが、人間に深い癒しと気づきを与えるのです。


Acon.(アコナイト/トリカブト)
突然のショックや不安に用いられるレメディー。事故や発熱の初期など、「急に始まった症状」に役立つとされます。

All-c.(アリューム・シーパ/赤タマネギ)
鼻水や涙が止まらない風邪・花粉症の場面で使われることがあります。刻んだタマネギの刺激のイメージ。

Anac.(アナカーディアム/ウルシ科植物)
決断力の弱さや二重の心をテーマに。混乱や優柔不断に関連づけられます。

Arn.(アーニカ/アルニカ・モンタナ)
「筋肉と打撲の守り神」と呼ばれる植物。打撲や外傷後の回復に役立つとされます。

Bell.(ベラドンナ/セイヨウハシリドコロ)
急な発熱や炎症、赤く熱い症状に関連するレメディー。鮮烈な赤い実の印象と結びつきます。

Bell-p.(ベニスペレニス/ヒナギク・デイジー)
小さなデイジーの花。深い組織の打撲や産後のケアに用いられることがあります。

Bry.(ブライオニア/ブリオニア)
乾いた咳や動くと悪化する痛みの場面に。じっと休みたがる傾向と関連します。

Calen.(カレンデュラ/トウキンセンカ)
「傷の万能薬」と呼ばれる花。皮膚や粘膜のケアに関連づけられます。

Caps.(カプシカム/唐辛子)
郷愁や孤独感と結びつくレメディー。体の熱感や燃えるような痛みに。

Caul.(コーロファイラム/ルイヨウボタン)
出産や月経に伴う子宮の痛みに関連づけられます。
植物レメディー 次を表示(11~20)

Cham.(カモミラ/カモミール)
「子どものレメディー」と呼ばれる存在。痛みや不機嫌さに使われることがあります。

Chin.(チャイナ/キナの樹皮)
かつてマラリアに使われた植物。消耗や衰弱に関連するレメディーです。

Cic.(セキュータ/毒ゼリ)
痙攣やけいれんを象徴する植物。神経の過敏さに関連づけられます。

Cimic.(シミシフーガ/サラシナショウマ)
女性の健康を支えるハーブ。月経や更年期の揺らぎに用いられることがあります。

Cina.(シーナ/メセンシナ)
落ち着かない子どもや寄生虫に関連するテーマ。怒りっぽさとも結びつきます。

Cocc.(コキュラス/アオツヅラフジ)
乗り物酔いやめまいに関連づけられるレメディー。船旅の象徴。

Coloc.(コロシンス/苦いウリ)
怒りの後に起こる腹痛の場面で用いられることがあります。

Coff.(コフィア/非焙煎コーヒー)
神経が高ぶって眠れない場面に。喜びや興奮と関連します。

Cycl.(シクラメン)
自己否定や罪悪感を象徴。月経や気分の落ち込みに関連することがあります。

Dig.(デジタリス)
ジギタリス葉から。心臓のリズムや不安定さの象徴。
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Dros.(ドロセラ/モウセンゴケ)
激しい咳に関連するレメディー。捕虫植物の粘着力と結びつきます。

Erig.(エリゲロン/ノミヨケソウ)
「全治胎盤などの問題」に用いられることがあります。
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Euphr.(ユーフラジア/コゴメグサ)
「目のハーブ」と呼ばれ、涙や目の不快感に関連。

Gels.(ジェルセミューム/イエロージャスミン)
震えや無力感、試験前の不安に用いられることがあります。

Hyos.(ハイオサイマス/ヒヨス)
奇妙な行動や嫉妬心と結びつくレメディー。古代から知られる毒草です。

Hyper.(ハイペリカム/セイヨウオトギリソウ)
神経の痛みや怪我に関連して用いられる事があります。

Ign.(イグネシア/イグナチア豆)
悲しみや感情の抑圧に関連するレメディー。

Ip.(イペカック/吐根)
吐き気や咳を象徴。持続する吐き気に関連。

Laur.(ローロセラサス/セイヨウバクチノキ)
呼吸の弱さや心臓の問題と関連づけられます。

Led.(リーダム/イソツツジ)
刺し傷や虫刺されのレメディーとして知られます。
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Lyc.(ライコポディウム/ヒカゲノカズラ)
消化の不調や自信のなさに関連。古代から胞子が薬用に。

Nux-v.(ナックスボミカ/マチンシ)
ストレス社会のレメディー。働きすぎや刺激物の取りすぎに関連。

Phyt.(ファイトラカ/アメリカヤマゴボウ)
女性の乳房の腫れなど、お乳の問題に用いられることがあります。

Puls.(ポースティーラ/セイヨウオキナグサ)
女性の月経に伴う揺らぎ「涙もろさ」などに関連して用いられることがあります。

Queb.(ケブラコ/シロケブラコ)
呼吸器や咳のテーマに関連するレメディー。

Rhus-t.(ラストックス/アメリカツタウルシ)
こわばりや湿疹のテーマに。動き出すと楽になる傾向と関連。

Ruta.(ルータ/ヘンルーダ)
腱や靭帯の損傷に関連。古代から魔除けに用いられたハーブ。

Sabin.(サビーナ/サビナビャクシン)
女性の生殖器や月経のテーマに関連。

Sec.(スケーリー/麦角菌:菌類)
循環障害やけいれんの象徴。

Stram.(ストラモニューム/チョウセンアサガオ)
恐怖や悪夢に関連するレメディー。

Symph.(シンファイタム/ヒレハリソウ)
「骨折の薬草」として知られる植物。骨の修復に関連。

Tab.(タバカム/タバコ)
吐き気やめまいのテーマに関連。依存の象徴でもあります。

Thuj.(スーヤ/ニオイヒバ)
イボに関連。予防接種とのつながりも語られます。

Verat.(バレチューム/バイケイソウ)
激しい下痢や虚脱のテーマに関連。