◆ はじめに ─ 今、あなたが抱えている生きづらさへ
あなたは、こんなことは事はありませんか?
*なにも悪くなくても、気づくと「すみません」が口から出ている
*誤解されやすい・説明すると逆に責められる
*相手の不機嫌に過剰にビクッと反応してしまう
*揉め事を見ると体が固まる
*人間関係で“悪者扱い”されやすい
*「また私が悪いんだ」と反射的に思ってしまう

もし一つでも当てはまるなら、あなたは長いあいだ“ある役割”を背負ってきたのかもしれません。
それは性格ではありません。弱さでもありません。
子どもの頃に身につけざるを得なかった、生き延びるための知恵 です。
◆ 子どもの頃 ─ “反論してはいけない”と身体で覚えた日々
思い返すと、こんな言葉を浴びてきませんでしたか?
● 何が起きても、とりあえず「お前のせい」
「またあんたでしょ!」
「どうせロクなことしてないんやろ」
「あんたがいると家が回らんわ」
何もしていなくても、“疑われるのは自分”という前提で話が始まる。

● 説明しようとすると、容赦なく押しつぶされる

あなたが勇気を出して「違うよ」と言おうとすると、
- 「言い訳ばっかり!」
- 「黙れ!」
- 「親に口答えするな!」
- 「お前の話なんか聞く気はない!」
話した瞬間に否定されるという経験は、子どもの心に深く刻まれます。
● 親の不機嫌の理由まで背負わされる

親が疲れている、職場で嫌なことがあった、兄弟がわがままを言った。
どんな理由でも、なぜかあなたに向かう。
- 「全部アンタのせいでしょ」
- 「あんたがまた余計なことしたんやろ」
- 「あんたさえいなければ…」
こんな言葉を、一度でも言われたことがあるなら、心は深く固まります。
まして、それを繰り返し浴びてきたならなおさらです。
● そして、兄弟関係まで“ゆがめる言葉”が落とされる

親はときに、兄弟同士がこじれるような言葉を平気で言います。
- 「妹ちゃんは素直で助かるのに、あんたは…」
- 「あんたのせいで妹ちゃんが我慢してるんよ」
- 「ほら、あんたが病気だから妹ちゃんらも苦労してるのよ」
こう言われると、兄弟はあなたを“家族を困らせる存在”と誤解して育ちます。
あなたは“責められる役”、兄弟は“優等生役”。
家の中に自然と 分断された役割 が作られてしまうのです。
● 親戚の前でも“悪者役”を演じさせられる

家族の集まりで、こんなふうに笑われる。
- 「この子ほんまに問題児でね〜」
- 「困らせられてるわ〜、わたしら」
それを聞いて、周りの大人も「ほんと手がかかる子ね」と笑う。
あなたは何もしていないのに。
ただそこに座っていただけなのに。
● 比較され、価値を否定される

兄弟やいとこと比べられ、何度も刺さるような言葉を言われた。
- 「なんであんたはこうなの?」
- 「妹はちゃんとしてるのに」
- 「アンタはほんまダメやな」
- 「恥ずかしいわ、親として」
子どもの心は、この時こう決めます。
「私が悪いんだ」
「私が我慢しないといけないんだ」
これが、あなたの中の“生存戦略”になります。
◆ 大人になってから ─ なぜ同じパターンを繰り返すのか

あの頃に身につけた生き方は、
大人になっても、自動的に発動します。
だから今でも、
*誤解されると固まってしまう
*自分より相手の機嫌を優先してしまう
*すぐに「すみません」が出る
*不当な扱いに対しても、反論できず飲み込んでしまう
*ちょっとした注意でも、心がざわつく
*間違っていなくても、罪悪感が湧く
これらはあなたの性格ではありません。
かつて“反論してはいけなかったあなた”が、今もあなたを守ろうとしているだけです。
◆ 今 ─ その役を降りることは、あなたの人生を取り戻すこと
ここまで本当によく頑張ってきましたね。
でも、もう大丈夫。あなたは、あの頃の役割を続けなくていいのです。
- すぐに謝らなくても大丈夫
- 相手の怒りを自分の責任にしなくていい
- 不機嫌の理由を探して気を遣い続けなくていい
- 誤解をひとりで背負わなくていい
- 「本当はつらかった」と認めてもいい
あなたは、誰かの怒りを引き受けるために生まれてきたわけではありません。
あの頃、誰も守ってくれなかったあなたを、今のあなたが守りなおす時です。
役を降りた瞬間、人生は静かに、でも確実に動き始めます。

この記事を読んで「私のことだ」と感じた方。
なぜか目頭が熱くなった方。
胸の奥がざわっとした方。
それは、ずっと押し込めてきた自分の声が、ほんの少し動き始めた合図かもしれません。
あなたの中の“本当の気持ち”は、まだ消えていません。
これからゆっくりほどいていくことができます。
ただ、長いあいだ身についた心のクセは、一人で抜け出すには難しいこともあります。
必要なときは、やさしく心をほどいていくための カウンセリング と、身体の緊張や感情の滞りを整える 自然療法 という選択肢があります。あなたが自分の人生に、静かに戻っていけますように。
「他の方の事例も知りたい」と思われた方は【症例ケース】からご覧いただけます。
「自分や家族の状況に合わせたサポートを受けたい」と感じた方は【自然療法のご相談はこちら】からどうぞ。

コメント