【薬草療法・MT】スイカズラ|熱感や喉の炎症に着目されてきた植物

はじめに

スイカズラは、初夏になると甘い香りを漂わせながら、野山や生垣でそっと花を咲かせる、とても身近な植物です。子どものころ、花を摘んで蜜を吸った記憶がある方もいるかもしれません。この「甘い蜜を吸うつる性植物」という親しみやすい姿が、スイカズラという名前の由来になったともいわれています。

基本情報

  • 学名:Lonicera japonica
  • 和名:スイカズラ
  • 生薬名:忍冬(にんどう)、金銀花(きんぎんか)
  • 科名:スイカズラ科
  • 植物の特徴:常緑のつる性木本
  • 主な薬用部位:
     ・忍冬:茎・葉  ・金銀花:花

植物としての特徴

スイカズラは、日本各地から朝鮮半島、中国に広く分布する植物です。

冬でも葉を落とさず寒さに耐えることから、「忍冬」という名で呼ばれてきました。

初夏、葉腋に2つ並んで咲く花は、はじめは白く、やがて淡紅色から黄色へと変化します。

この白と黄色が入り混じる様子から、「金銀花」という生薬名が生まれています。

伝統的な使われ方(民間療法・生薬)

スイカズラは、民間薬や生薬の世界で、熱感や炎症が前面に出ている状態に用いられてきた植物です。

特に、

・腫れや赤みを伴う不調
・発熱時の違和感
・喉や口内の炎症
・化膿を伴う皮膚トラブル

といった場面で、熱や炎症を鎮める目的で検討されてきました。

また、筋肉や関節の痛みなど、炎症が関与すると考えられる不調に対して用いられてきた背景もあります。

利用方法としては、外用や入浴、飲用、うがいなど、地域や時代によってさまざまな形が伝えられてきました。

生薬や漢方の分野では、清熱・解毒を目的とした処方に配合されることもあり、特に花(※金銀花)は、熱を鎮める性質が強いと考えられ、中国で広く用いられてきました。

マザーチンクチャー(MT)としての位置づけ

スイカズラのマザーチンクチャー(MT)は、体に熱がこもり、炎症反応が強く出ている状態の時に検討されます。

・熱感が強い
・炎症が起こりやすい
・体が興奮・過敏になっている

こうした状態で、体の反応を無理に動かすのではなく、熱や高ぶりを静かに鎮める性質をもつ植物として捉えられています。

一方で、冷えが主体となる状態には合わないため、状況や体質を見極めることが大切とされています。

※ 事典としての注意

  • 本ページは、植物の伝統的な利用や一般的な特徴を紹介するものです
  • 医療行為や治療を目的としたものではありません
  • 体調や使用に不安がある場合は、専門家または医療機関にご相談ください


「自分や家族の状況に合わせたサポートを受けたい」と感じた方は【自然療法のご相談はこちら】からどうぞ。

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参考文献・参考資料

  • 熊本大学 薬学部 薬用植物園 植物データベース
  • 東邦大学 薬学部付属 薬用植物園 公式サイト
  • 公益社団法人 日本薬学会 公式サイト
  • (書籍)『ハーブ・マザーチンクチャー φ』
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この記事を書いた人

自然療法セラピスト。
統合医療専門校で教育に携わり、自由が丘でサロンを運営。現在は沖縄を拠点に、インナーチャイルドやアダルトチルドレンによる「生きづらさ」「体調不良」を自然療法と対話でサポート。本来の自分を取り戻すお手伝いをしています。
南の島の自然ケアサロン 主催
元統合医療専門校講師
日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)


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