皆さんは、何気なく時計を見たら「11:11」だったり、車のナンバープレートが「777」だったりと、数字がそろう瞬間を目にしたことはありませんか?
僕はたまにあります。偶然かもしれませんが、ふとした瞬間に同じ数字を何度も見ると、「これは何かのメッセージなのでは?」と思うことがあります。
もしかすると、それは宇宙からのサインなのかもしれません。

心理学者カール・ユングは、こうした「意味のある偶然の一致」をシンクロニシティ(共時性)と呼びました。
シンクロニシティとは、単なる偶然ではなく、私たちの無意識がキャッチする「必要なメッセージ」のこと。
「今の自分にとって重要なタイミングで、意味のある出来事が重なる。」
それが、シンクロニシティの本質です。
そして、このシンクロニシティは、時に私たちの人生の大きな決断を後押ししてくれることがあります。
今回は、あるクライアントさんの実例を紹介します。
仕事に追われ、限界を迎えたクライアントさんの夫

クライアントさんのご主人は、外資系企業の幹部として働いていました。
しかし、新任の社長が就任したことで、彼の職場環境は一変しました。
よくあることですが、新しい社長は、社員の業務実態を知らずに、自分の手柄のためだけに業務の効率化を進めようとしました。その結果、幹部の同僚たちが次々と辞めていき、彼の業務量はますます膨大になっていったのです。
ご主人は、精神的な疲労と自律神経失調症を抱えながら、仕事を続けるか辞めるかの決断に直面していました。
「このままでは、体も心ももたない。」「もう限界だ。」
そう感じた彼は、12月中旬に退職を決意し、社長にも正式に辞意を伝えました。
しかし、その直後に思いもよらない出来事が起こりました。
12月下旬、突然、社長が退陣することが発表されたのです。
「自分が辞めると決めた矢先に、社長がいなくなるなんて…」
ご主人は驚きながらも、心の中に迷いが生まれました。
また、辞める決断をしたことで、今まで気づかなかった温かいつながりにも触れることができました。
会社の他部署の人から「大丈夫?」と心配のメールが届く。取引先からも「あなたがいてくれて良かった」と感謝のメッセージを受け取ったといいます。
仕事に忙殺されていたけれど、意外と自分の存在が周囲に影響を与えていたことを実感し「新しい社長になるし、もう少し続けてみようかな…」、
そう考え始めたご主人の決断を、奥様も驚きながら見守っていました。
宇宙のサイン? 222と555のシンクロニシティ
そんな中で、クライアント(奥様)も不思議な現象に気づきます。
「最近、私は222ばかりを見ます。夫は555。」
夜中、夫が「会社を続ける」と言って寝た後、トイレに起きた私がデジタル時計を見ると2:22。
翌朝、夫が起きると、時計は5:55を表示していたといいます。
この瞬間、奥様は確信しました。
「夫の決断は間違いじゃないな」
では、この数字が示していたものとは何だったのでしょうか?
「222」と「555」 — 人生の転機に現れる数字
ゾロ目の数字(エンジェルナンバー)は、シンクロニシティの一種と考えられています。
特に、222と555には、それぞれ次のような意味が込められているとされます。
222(奥様)——「調和・信じる・見守る」

- 焦らず、流れに任せることが大切。
- 最善の方向に進んでいるので、不安にならずに落ち着く。
- 周囲の変化を急かさず、支える役割が求められている。
奥様は「夫の変化を信じて見守る役割」を担っている。
「今は決断を急がせるのではなく、流れに身を任せることが大切」というメッセージを受け取っていたのかもしれません。
555(夫)——「変化・挑戦・人生の転換期」

- 今、大きな変化の中にいる。
- 過去に執着せず、新たな道へ進む準備が整っている。
- どの道を選んでも、新しい成長につながる。
ご主人は「人生の転換点に立っている」ことを示していた。
辞めるか続けるかはどちらも正解であり、「自分がどのように変化を受け入れるか」が問われていたのです。
シンクロニシティは「未来を示すサイン」ではない
ここで大切なのは、ゾロ目の数字が未来を決めるわけではないということ。
シンクロニシティは、私たちの無意識が発するサインであり、
「今、自分がどの方向に進むべきかを気づかせてくれるヒント」に過ぎません。
実際、ご主人は「辞める」と決めたときに社長交代が発表され、その後「残る」と決めたときに、ゾロ目の数字を目にしました。
この流れは、 彼が何を望んでいるのかを知るためのプロセスであり、決断に対して、「これは間違っていない」という安心感を与えてくれるサインが現れたということを示唆しています。
未来はポジティブなものへとつながる
このクライアントさんのケースでは、「辞める」と決めたことで人の温かさを知り、「残る」と決めたことで新たな可能性に気づきました。
そして、夫婦ともに「これは間違っていない」と感じさせるシンクロニシティが起こったのです。
この流れから言えるのは、どちらの決断をしても、最終的には「自分が成長し、より良い未来へ向かう」ようになっているということです。
私たちは、日々たくさんの選択をしています。
その中で、もし何度も同じ数字や出来事に遭遇するなら、それは「あなたの直感が示している方向へ進んでいい」という宇宙からのサインかもしれません。
そして、その道の先には、よりポジティブな未来が待っているはずです。
「あなたの人生の転機に現れるサイン、見逃していませんか?」
シンクロニシティやゾロ目の数字が気になるとき、それはあなたの無意識が何かを伝えようとしているサインかもしれません。
もし、今あなたが「これからどうすべきか」と迷っているなら、一人で抱え込まずに相談してみませんか?
あなたにとって最善の未来へと進むためのヒントを、一緒に見つけていきましょう。
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