☎TEL:098-988-5597 受付時間:平日9時~17時

批判ばかり受けて育った子は 非難ばかりします

コラム

自然療法家のシンジョウ🌺です。

今回も前回に引き続き「自然な子育て」がテーマです。

突然ですが「あなたは、我が子をどんな子に育ってほしい」と願っていますか?

または、あなたが幼い頃、あなたの親は「あなたがどんな子になって欲しい」と願っていたと思いますか?

最初の質問を300人の主婦に行った調査では1位「思いやりのある子」、2位「自分に自信が持てる子」、3位「友だちを大切にする子」という結果になったそうです。

親の望む子どもの性格は、自分に自信を持つと同時に、周りの人たちの心に共感できる子という事になります。

の願いは、子ども幸せな人生を歩んでくれること。

そのためには、良い性格になって欲しいと願うのは親心というものでしょう。

でも、子育てにも教育にも熱心に取り組み、「ちゃんと」しつけたはずなのに、子どもが不登校引きこもりになったり、いじめっ子になる場合があるのはどうしてでしょうか。

このこたえを、家庭教育学者のドロシー・ロー・ノルトが1950年代に発表した「アメリカインディアンの教え」という詩は教えてくれています。

「アメリカインディアンの教え」

批判ばかり受けて育った子は 非難ばかりします。

敵意に満ちたなかで育った子は 誰とでも戦います。

ひやかしを受けて育った子は はにかみ屋になります。

ねたみを受けて育った子 は いつも悪いことをしているような気持ちになります。

心が寛大な人のなかで育った子は がまん強くなります。

子どもたちはこうして生き方を学びます。

励ましを受けて育った子 は 自信を持ちます。

ほめられるなかで育った子は いつも感謝することを知ります。

公明正大ななかで育った子は 正義心を持ちます。

思いやりのあるなかで育った子は 信仰心を持ちます。

人に認めてもらえるなかで育った子は 自分を大事にします。

仲間の愛のなかで育った子は 世界に愛をみつけます。

作 ドロシー・ロー・ノルト/訳 吉永 宏 「アメリカインディアンの教え」加藤諦三著

この詩は、時代を超え、国境を越え、今なお多くの母親たちに感銘を与えています。

簡単に言えば、子どもは親が「言ったように」は育たず,親が「したように」育つという教えです。さらに言葉を変えると、子どもは「親の意識」を受け取り育つよりも「親の無意識」を受け取り育っていくのです。

批判ばかり受けて育った子は 非難ばかりします。

「お姉ちゃんなのに意地悪ね」「なんで100点とれないの」、「全然できていないよ」、「朝起きたら『おはよう』でしょう?」、「人から何かをもらったときは『ありがとう』じゃないの」、「泣かない」、「ごめんなさいは?」。

子どもとのコミュニケーションの中心が「批判」ばかりになっている方がいませんか?

子どもを否定してばかりいると「親は分かってくれない」と子どもの心は親から離れ、溝が広がっていきます。

また、子どもに「言わせる」「強要する」事ばかりになっているとすれば、心からの感謝心からの謝罪の気持ちは育ちません。

そればかりか、心の奥底に体積した怒りは、思春期を過ぎた頃から他人への批判社会への批判というかたちでガス抜きするようになります。

敵意に満ちたなかで育った子は 誰とでも戦います

幼い頃、両親の仲は悪く、喧嘩ばかりだった。

または、姑は母に厳しく責めていた。

両親は互いに、相手の悪口ばかり。

「・・・はできるのに、お前はなぜできないの」

幼い頃、親は兄妹や他の人と比較してダメ出しする事がよくあった。

私も敵意に満ちた中で育ったんだなと思う方はいますか?

そんな方の心には、表現できなかった憎しみ敵意抑圧されています。

そして、大人になった時に、その敵意を他人に「投影」し、勝手に競い、戦うようになるという教えです。

人に認めてもらえるなかで育った子は 自分を大事にします

子どもが勉強やスポーツで秀でていて、自分の期待を叶えてくれる子なら「さすが俺の子や~」と鼻高々になるでしょう。

でも、子どもが平凡な成績であったとしても、あなたは「認める」事ができますか?

「子どもを認めるって当たり前じゃない」と思う方もいると思いますが、親自身の劣等感が強ければ強いほど簡単ではありません。

子どもが非凡である事を受け入れられず、大きな期待、高いハードルを飛び越せと精神的に追いつめてしまう事はよくあります。こんな状況でクリアできる子どもならいいのですが、クリアできなかった子どもは自分が自分自身を認める事ができず、低い自尊心劣等感を抱えて人生を歩む事になります

親が望むような子でなかったとしても、親から認められて育った子は、自分が自分である事を認める事ができるようになります。

まず、自分の幼少期を振り返り、思い当たる事はありますか?

もし、腑に落ちる部分があるようなら、この人生訓をご自身の子育てに生かすとよいでしょう。

また、ご自身の性格や生き辛さが、幼少期に関係しているという点で腑に落ちた方は、更に深くご自身の幼少期を思いだすとよいでしょう。

「南の島の自然療法院」では、カウンセリングと自然療法で心身の健康を取り戻すサポートを行っております。

_________________________________________________________________

公式LINEで主にセミナーの情報をお伝えしています。

また、相談会2回目以降の方は、このLINEからもご予約を承っております。