こんにちは、自然療法 治療家のシンジョウ🌺です。
冬の枯野には生き物の気配もなく、さびしくも感じます。
でも、足元を探すと「小さい春」が見つけられる。
それが、土の中からひょっこり顔を出したフキノトウ。
フキノトウは春の到来を告げる山菜。
フキノトウとはフキの花の蕾。簡単に言うと「フキの赤ちゃん」です。
あまり知られていない事ですが、フキは数少ない日本原産の伝統野菜です。
なんと、我々日本人の大祖先にあたる縄文人たちも春になるとフキノトウを食べていたとか。そして、冬眠から目覚めた熊が、最初に口にするのもフキノトウといわれています。
今回は、日本人の2人に1人がかかるとされるガンとフキノトウとの関係をとりあげます。
春はデトックスの季節!新芽を食べて若返る
寒さが続けば、待ち遠しいのが春。暦のうえでは立春(2月4日頃)~立夏(5月5日頃)までが春とされます。
春が近づくとクマやカエルが冬眠から目覚め、木々や草花、虫たちが活動を始めます。
春に目覚め、活動を始めるのは動植物だけではありません。冬の間、鈍っていた私たちのカラダも春の到来にあわせて徐々に目覚め、活動を始めます。
鈍ったカラダ、鈍った新陳代謝を一気に目覚めさせるのがフキノトウ、ゼンマイ、ワラビ、コゴミ、タケノコなどの山菜。肝臓を目覚めさせ、冬の間、カラダに溜め込まれた老廃物を排泄する手助けをしてくれる食材です。
ただし、食べる量と食べ方には注意が必要。山菜は強い陰性の食材なので大量に食べたり常食すると逆効果です。旬である春だけ、少量ずつ食べる程度が最も良いのです。
昔から「新芽を食べると若返る」とか「春には苦みを盛れ」と言われてきました。
春一番の新芽で、苦みの強いフキノトウは特に好まれたそうです。
迷信だと思われていましたが、フキノトウの苦味成分の中には新陳代謝を促す効果以外に、胃腸を整え、食欲を増進させるなど様々な効果がある事がわかってきました。
そして、注目すべきはガンへの効果です。
大発見!フキノトウに含まれる天然の「抗がん」成分
日本人の死因の第1位は何だと思いますか?
答えはガンです。
1981年から現在まで、不動のトップを維持しています。
男性は3人に1人、女性は4人に1人がガンで死んでいることになります。
今やガンは日本人の「国民病」。だからガンになってから病院にかけこむのではなく、日々の暮らしを丁寧に見直し、自分自身でガンにならない知識や工夫が必要な時代なのです。
そして、フキノトウの苦み成分の中にガンの増殖と転移を強力に抑え込む働きがある事が岐阜大大学院の研究チームにより証明されました。その成分が「ペタシン」。
発表によると、ガン細胞はブドウ糖やグルタミンなどの栄養素として代謝し増殖する。その代謝を促す酵素の働きを阻害すれば、がん細胞は増殖、転移が抑制される。フキノトウに含まれる「ペタシン」は、既に使われている阻害剤フェンホルミンと比べ1700倍以上の効果が確認されたといいます。
これはもう「天然の抗癌剤」ですね。
野山に行ってフキノトウを探せない方は、スーパーの野菜売り場を回って山菜狩りを楽しんでください。
自然療法士のすすめるフキノトウのいただき方
天ぷらが最高に美味しいのですが、フキ味噌にして少しずつ食べる方がガン予防にはいいようです。
フキノトウやフキには微量の毒を含んでいるのでアク抜きが必要です。毒の成分は「ペタシテニン(別名:フキノトキシン)」。あく抜きせずに大量に食べると肝臓を傷めます。
天ぷらにする場合はアク抜きは必要ありませんが、お浸しや和え物にする場合は、たっぷりの水に塩を加えて2~3分茹でた後に水にさらしましょう。アクをある程度ぬくと苦さも和らぎます。
また、一度に大量に食べ過ぎたり、少量であっても長期間(2ヶ月以上)食べる事はおすすめしません。何事も「ほどほど」が肝心。「何事も過ぎたるは猶及ばざるが如し」なのです。
量を過ぎれば「クスリ」は「毒」に変わり、微量または超微量の「毒」が「クスリ」に変わるのです。
南の島の自然療法院では、 ガンの進行を抑えたい(主流医学との併用), がんの転移・再発予防, カラダに溜まったものをデトックスしたいなどの相談も受け付けております