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嫌な人ばかりに出会うのはなぜ?花粉症よりも深刻な「人間アレルギー①」

コラム

自然療法士のシンジョウ🌺です。

今日は病気の背後にある人間関係のお話です。

「病は気から」という言葉を知っている方は多いと思います。
「病気」というのはあくまで結果。理由もなく病気になったわけでなく「気」が病んだという原因があるから「病気」という結果があると言えます。
「気を病む」とは、ある事をいつまでも非常に気にかけて悩んでいる事を意味する表現です。

相談に訪れるクライアントさんの心に耳を傾けると病んだ心に行き着く事が多くあります。
対人関係で「嫌気」がさす体験が継続しており、悩みを抱えています。

例えば「職場に嫌な人がいて、毎日がストレスです」という悩み。
「最初は関係は良好だったのですが、気に障る態度を感じて以来、その人の姿を見たり、声を聞くだけで嫌な気持ちになります」という悩みです。

嫌な相手は上司や同僚に限らず、両親や親族、パートナーや我が子という場合もあり、身内になればなるほど悩みは深刻です。

人によっては、その人が近づくと体がこわばる、会話をすると喉がつまる顔が引きつる動悸がするムカムカするなど体の不調として感じる方もいます。

あなたはこのような経験はありませんか?
もし、友人や家族からこのような相談があった場合、どのような助言をしますか?

相手の愚痴を言って気晴らしした方がいいとか、無視した方がいい、環境を変えた方がいい、距離を置いた方がいいと助言する方もいるでしょう。
それで解決できるのなら、その対処は成功したと言えるでしょう。

でも、不思議な事に環境を変えても変えても次々に「嫌な人」が現れるという方がいます。
転職しても、再婚や恋人が変わったとしても、時間が経つにつれ不快な苦しみに変わっていくのです。

このような方に、どう助言すればよいのでしょうか?
偶然が続き、その方は悪い人たちに出会ってしまうのでしょうか?

多くの場合、このような悩みを抱える方は、外に原因があるのではなく、その方の心の中に原因があります。

これが病気や生きづらさイライラ虐め意地悪の背後に隠されている「人間アレルギー」です。

人間アレルギーとは、人に対する過剰な異物認識と拒絶反応。

花粉症の方はいますか?花粉症などのアレルギー体質は、無害な花粉やハウスダストに過剰反応し、くしゃみや鼻水、目の痒みや充血などの過剰反応を起こしている事を知っている方は多いと思います。無害なものを拒絶するべき異物だと認識し、排除しようとする事から苦しみが始まるのです。

これと同じように、人間アレルギーの方の心は、健康的な心の人なら共存できる相手や自分に益となるかもしれない人であっても、ささいな言動に過剰反応し、排除すべき我慢のならない人として過剰反応を起こしてしまいます。

最初は親しみを感じていた相手であっても、ささいな出来事がきっかけとなり、不快で許せない存在に変わり怒りや嫌悪感で心がかきむしられるようになるのです。

精神科医の岡田尊司氏は「一人の人に対して人間アレルギーを起こしやすい人は、別の人に対しても同じ事が起きやすい」と27年の臨床経験をもとに述べています。

人間アレルギーの方は、人から傷つけられないよう警戒しすぎるため、人に心を開く事ができず、人生を通して孤独になっていく傾向があります。

職場での人間関係だけでなく、本来気を許していいはずの家族でも、相手は自分の事を馬鹿にしているのではないか?嫌っているじゃないか?軽くあつかっているのではないかと疑っています。だから、相手の些細な言動に傷つき、相手に対して否定的な感情を抱くようになります。

不快な相手を無視する、陰口を言っておとしめるといった攻撃にでる事もあれば、暴力として発散される時もあります。その姿勢は大人に対してだけでなく、子どもに対しても同じです。

不快な感情を紛らわすため買い物依存過食による肥満におちいっている人もいれば、アルコール依存ギャンブル依存、ゲーム依存となっている場合もあります。うつ病と診断された方の一部も存在すると言われます。

病気や生きづらさを克服し、幸福に生きたいと願うのであれば、相手を変える事に解決はありません。自分の人間アレルギーに気づき、克服しようと思う事が初めの一歩です。

南の島の自然療法院ではホメオパシーや薬草などの自然療法とカウンセリングを通して「人間アレルギー」克服のサポートを行っております。

過去と他人は変えられなくても、自分と未来は変えられるのです。


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