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「世界の言語でホメオパシーをめぐる旅」に出発、進行!

コラム

ホメオパシーは、ドイツサミュエル・ハーネマンが生涯をかけて確立した、200年以上の歴史を持つ自然療法です。日本では「荒唐無稽」「偽科学」「宗教」といった誹謗中傷がされたため、近寄りがたいものに感じられた方がいるかもしれませんが、世界の国々では安全・安心な「伝統医学」として高く評価され、医師によって使用されている国があるだけでなく、健康保険の適用対象にもなっている国もあります。

今回は、各国の言語で「ホメオパシー」をどのように表記するのかに加えて、あまり知られていない各国のホメオパシー事情をご紹介します。

「ことば」には魂が宿ると言われます。各地域の言葉にその地域で生きた人々の歴史や精神が刻まれているように、「ホメオパシー」の外国語表記にもその国の文化や価値観が反映されています。普段目にしない言語からも、その命の存在を感じ取っていただければと思います。

日本という狭い枠組みに捉われず、視野を広げ、世界のホメオパシーに目を向けてみましょう。

フランス(Homéopathie)

フランスではホメオパシーが非常に人気です。調査によると、フランス人の77%が過去に1回以上ホメオパシーを使用した経験があり、そのうち40%以上が10年以上にわたり使用しています。さらに、73%のフランス人がホメオパシーを信頼していると回答しています。

フランスの薬局ではホメオパシーのレメディーが医薬品と同様に普通に販売されており、94.5%の薬局が妊婦には副作用のないホメオパシーを推奨しています。インフルエンザのレメディーオスシロコチニューム(Oscillococcinum)」は、処方箋なしで購入できる薬の中でもトップの売り上げを誇り、医薬品を上回る人気です。

また、フランスのサッカーチームがホメオパシーによるケアを受けていたことはあまり知られていない事実です。1998年にワールドカップで優勝した際、チームのケアにもホメオパシーが取り入れられていました。

ドイツ(Homöopathie)


ホメオパシーの発祥地であるドイツでは、ホメオパシーが国家公認の医療として認められています。調査によれば、ドイツ国民の60%がホメオパシーを利用し、医師の20%も治療にホメオパシーを取り入れていると報告されています。

さらに、ドイツの自動車産業との関係も興味深いものです。世界的企業ボッシュ社創業者ロバート・ボッシュは、ホメオパシーの熱心な支持者であり、私財を投じて「ハーネマン・ミュージアム」や「ハーネマン病院」の建設を支援しました。ボッシュ社の製品は今や世界中の自動車に使われていますが、その背後にはホメオパシーへの信頼があったのです。

英国(UK)Homoeopathy

英国では国民の17%がホメオパシーを利用しており、薬局でホメオパシーのレメディーを簡単に購入できます。また、英国王室はホメオパシーを長く支持してきました。エリザベス女王も生涯にわたりホメオパシーを信頼し、彼女の主治医であるピーター・フィッシャー医師がホメオパシーを用いた治療を行っていました。女王が95歳まで現役で公務を続けられた背景には、ホメオパシーのケアが一因として信じられています​。

英国では国民の17%がホメオパシーを利用しており、薬局でホメオパシーのレメディーを簡単に購入できます。また、英国王室はホメオパシーを長く支持してきました。エリザベス女王も生涯にわたりホメオパシーを信頼し、彼女の主治医であるピーター・フィッシャー医師がホメオパシーを用いた治療を行っていました。女王が95歳まで現役で公務を続けられた背景には、ホメオパシーのケアが一因として信じられています。

さらに、チャールズ国王も母親の伝統を引き継ぎ、ホメオパシーの強力な支持者です。チャールズ国王「補完療法には大きな価値がある」と信じており、ホメオパシー医学を支持しています。2022年には、ホメオパシーの熱心な支持者であるマイケル・ディクソン博士を王室医療一家の長に任命しました。ディクソン博士の任命が公表された後、バッキンガム宮殿は声明を発表し、ディクソン博士は「安全で適切であり、証拠に基づいている限り、補完療法は従来の治療と並行して行うことができる」と考えていることを明らかにしました。

ロンドンにある「ロイヤル・ロンドン・ホスピタル・フォー・インテグレイティッド・メディスン」は、かつてホメオパシー病院として知られていましたが、2018年にNHSでのホメオパシー治療の提供は終了しました。それでも、この病院は統合医療の分野で多くの患者に治療を提供し続けています​。

​スイス Homöopathie

スイスでは国民の約20%がホメオパシーのレメディーを常用し、80%が使用経験があるとされています。2005年に一度、ホメオパシーを含む代替療法が公的医療保険の適用から除外されましたが、国民の猛反発を受け、2009年の国民投票で67%の支持を得て、再び公的保険の対象に復帰しました。スイスでは法律でホメオパシーを「医療」として正式に認めています。

​イタリア omeopatia

イタリアでもホメオパシーの使用率は上昇しており、1999年には国民の8.2%がホメオパシーを利用していると報告されています。イタリアの薬局では、ホメオパシーのレメディーを気軽に購入することができ、特にナチュラルな治療法を求める層に支持されています。

​スペイン Utilizar

スペインでは、ホメオパシーを使用している国民の36%に達しており、そのうち82%が満足していると報告されています。2009年に政府議会でホメオパシーを認める法案が満場一致で承認され、ホメオパシーの使用が広がっています。

インド(Homoeopathy)

インドではホメオパシーが非常に広く支持されています。国民の48%がホメオパシーを利用しており、これは約6億人以上が何らかの形でホメオパシー治療を受けていることを示しています。インド政府はホメオパシーを公式な医療システムの一つとして認めており、AYUSH(アーユルヴェーダ、ヨガ、ナチュロパシー、ユナニ、シッダ、ホメオパシー)省のもとで規制されています。国内にはホメオパシーの大学や研究機関が多く存在し、医師が専門的にホメオパシーを学ぶ機会が豊富です。

ホメオパシーはインドの著名な指導者や社会活動家にも支持されてきました。マハトマ・ガンジーは「ホメオパシーは最も進んだ医療システムの一つであり、非常に安全で経済的な治療法だ」と述べ、ホメオパシーを強く推奨していました。また、マザー・テレサもホメオパシーを取り入れ、自ら設立した病院でホメオパシー治療を提供し、貧困層の健康ケアに役立てていました。

インドではホメオパシーが都市部だけでなく農村部でも広く利用されており、特に慢性疾患やアレルギー治療に対して人気があります。また、インドではホメオパシーは安全で副作用が少ない治療法として評価され、特に妊婦や子供にも適用されることが多いです。

インド政府はホメオパシー研究の推進にも力を入れており、全国にホメオパシーの診療所が数多く設置されています。ホメオパシーは、他の伝統医学とともに、インド国民の健康維持において重要な役割を果たしています。

キューバ(Homeopatía)

キューバでは、ホメオパシーが国家の医療システムに統合されている点が非常に特徴的です。キューバは独自の公衆衛生モデルを採用しており、ホメオパシーを含む自然療法が重要な役割を果たしています。特に自然災害や経済制裁の影響により、医薬品の供給が制限されることが多いため、ホメオパシーは病気の予防や治療において効果的な代替手段とされています。

政府はホメオパシーの普及を推進しており、医療専門家がホメオパシーを学ぶ機会が豊富に提供されています。キューバのホメオパシーは、特に感染症対策においてその有効性が注目されており、2007年には「ホメオパシー予防計画」として、ホメオパシーを用いた予防が実施されました。このプログラムにより、インフルエンザレプトスピラ症などの感染症が劇的に減少したと報告されています。

さらに、ホメオパシーは一般的な病気だけでなく、慢性疾患の管理にも活用されており、キューバ国民の多くが日常的にホメオパシー治療を受けています。医療費が国の負担であるため、ホメオパシーを含む自然療法が広く利用され、特に予防医療としての役割が重視されています。

ブラジル(Homeopatia)

ブラジルではホメオパシーが国家医療システムに正式に統合されています。1980年代にブラジル連邦政府はホメオパシーを認可し、現在では公的医療機関でホメオパシー治療を受けることが可能です。ブラジルは南米でホメオパシーを広く支持している国の一つで、慢性疾患の管理や予防医療に大きな役割を果たしています。また、ホメオパシーを研究する医療大学も数多く存在し、医師たちがホメオパシーの訓練を受けることができる環境が整っています。

メキシコ(Homeopatía)

メキシコもホメオパシーが深く浸透している国の一つです。特にメキシコシティにはホメオパシー専門の病院や診療所が存在し、国家資格を持つホメオパシー医が治療を提供しています。メキシコ政府はホメオパシーを医療制度に組み込み、ホメオパシー薬局も広く存在しています。メキシコのホメオパシーは、伝統医学との融合が見られ、自然療法の一環として国民に利用されています。

南アフリカ(Homeopathy)

南アフリカではホメオパシーが近年人気を博しており、統合医療の一環として幅広く利用されています。特に都市部のクリニックでは、ホメオパシーが慢性疾患やアレルギー、ストレス関連の治療に用いられています。南アフリカの医療機関は、ホメオパシーを伝統医学と統合することで、多様なアプローチを提供しています。

世界に広がるホメオパシーの魅力

ホメオパシーは、国や文化によってその利用方法や受け入れられ方が大きく異なりますが、共通しているのは自然療法としての安全性と効果が広く評価されている点です。フランスやドイツのように長い歴史と高い支持率を誇る国々から、キューバやインドのように公的医療システムに組み込まれている国々まで、ホメオパシーは病気の治療や予防、さらには慢性疾患の管理において重要な役割を果たしています。

ホメオパシーの魅力は、その副作用がないと、妊婦や子供を含む幅広い層に適用できる柔軟性にあります。また、医療資源が限られた地域でもホメオパシーは重要な代替医療として役立っており、自然災害や経済的な困難に直面する国々では特にその有効性が際立っています。

【番外編】日本のホメオパシー

日本におけるホメオパシーは、自然治癒力を引き出す療法として関心を集め、特に自然療法や代替医療に興味を持つ人々の間で人気があります。1990年代にイギリスから導入され、その後、教育機関や団体が設立され、日本国内でも徐々に認知度が高まっています。ホメオパシーは、副作用がなく、安全な治療法として評価されており、自然派志向の層に支持されています。

一部の医師や専門家が治療にホメオパシーを取り入れており、特に自然療法と統合した形で実践されることが多いです。また、日本特有のホリスティックな視点で、心身のバランスを重視する療法としても注目されています。

【お知らせ】2024 JPHMAコングレス 開催(無料/オンライン視聴可能)

全国のホメオパスが一堂に会する、日本最大のホメオパシー学術大会「JPHMAコングレス」が、今年も開催されます!

イベント概要

開催日程 2024年10月19日(土)・20日(日)

参加費   無料

会場
1)東京ライブ会場
2)自宅からオンライン視聴も可能

イベント概要
全国各地で活躍するホメオパスたちが、一年間の実践ケースを発表します。毎年、心身の不調に悩む多くの方々から「希望をもらえた」との感想をいただいております。さらに、海外からの来賓や国内の識者を招いての講演では、最新の知見を得る絶好の機会となるでしょう。

日本最大のホメオパシー学術大会
2日間で延べ1万人以上が視聴するJPHMAコングレスは、日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)が主催する国内最大規模のホメオパシー学術イベントです。JPHMAは1998年の設立以来、日本で唯一、ホメオパス職業保険を提供する団体として活動を続けています。

ぜひこの機会に、全国のホメオパスたちと共にホメオパシーの最前線に触れ、心と体の健康に新たな希望を見つけましょう。ご自宅からも気軽に参加いただけますので、ぜひご登録ください。

過去のアンケートより>
◯二日間にわたり、どうもありがとうございました。みなさまの発表を聞き終えて、最後、泣けてきました。

◯生きよう!生きたい!と、明るく前向きに思わせてくれる一日になりました。本当にありがとうございます。いつも思いますが、ネットで配信してくださるようになり家で学べることは本当に助かります。

◯2日間にわたる、いま知るべき情報の詰まった素晴らしいコングレスでした。英国、米国、ルーマニア、インド、タイ、ドイツと世界各国の新型コロナ問題の現状を垣間見ることもでき、大変有意義な時間でした。

2024年度のテーマ&内容

詳細が決定しだい追って掲載します

詳細&お申し込み

以下のリンクから

日本ホメオパシー医学協会(JPHMA) - 第25回 大会 開催決定
2000年から毎年1回JPHMAコングレスを開催しています。コングレスでは、ホメオパスたちの手法による治癒に導いたケースやホメオパスたちの日々の経験と学びを聞くことができます。身近な話題も多く初めての方でも気軽に参加いただける内容です。..Read more...