ユーパトリューム(Eupatorium perfoliatum)は、北アメリカ原産のキク科の多年草です。
現地では古くから 「ボーンズセット(Boneset)」 と呼ばれ、発熱時や体調を崩した際に利用されてきました。
この少し変わった名前は、かつて 「骨折熱(Breakbone Fever)」 と呼ばれた発熱性疾患に由来するとされています。
この少し変わった名前は、かつて「骨折熱(Breakbone Fever)」と呼ばれた発熱性疾患に由来するとされています。
骨折熱とは、強い関節痛や筋肉痛を伴う発熱性疾患を指す呼び名で、「骨が砕けるように痛む」と表現されたことから名付けられました。
ユーパトリュームは、そのような高熱や全身の痛みを伴う状態の際に利用されていた歴史を持つ植物です。
また、北米先住民の伝統的な植物利用の中では、発汗を促す目的で用いられていたことも伝えられています。

基本情報

学名:Eupatorium perfoliatum
英名:Boneset(ボーンズセット)
科名:キク科
主な薬用部位:地上部
原産地:北アメリカ
植物としての特徴
ユーパトリュームは、北アメリカの湿地や草地に自生する多年草です。
葉が茎を抱き込むようにつく独特の姿をしており、夏から秋にかけて小さな白い花を咲かせます。
湿り気のある土地を好み、現在でも北米では身近な野草のひとつとして知られています。
伝統的な利用

ユーパトリュームは、北米の伝統的な植物療法の中で、
- 発熱
- 悪寒
- 関節痛
- 筋肉痛
- 強い倦怠感
などを伴う状態で利用されてきました。
その後、欧米の植物療法にも取り入れられ、風邪やインフルエンザ様症状の季節に語られる代表的な植物のひとつとなりました。
マザーチンクチャー(MT)としての位置づけ
ユーパトリュームのマザーチンクチャー(MT)は、
- 発熱
- 悪寒
- 関節痛
- 筋肉痛
- 強い倦怠感
などを伴う状態に着目して検討されることがあります。
特に、熱とともに全身の痛みや強い消耗感が前面に出ている状態で利用されることの多い植物です。

研究報告について

2016年に、民族薬理学分野の国際学術誌「Journal of Ethnopharmacology」に掲載された研究では、ユーパトリュームの水アルコール抽出物が、インフルエンザAウイルスの細胞への付着を阻害する可能性が報告されています。
研究では、抽出物がウイルスの細胞への侵入を妨げる可能性が示唆されました。
ただし、これらは実験室レベルでの研究結果であり、人に対する有効性や治療効果を示すものではありません。
伝統的な利用との関連が注目されている研究のひとつです。
※ 事典としての注意
- 本ページは、植物の伝統的な利用や一般的な特徴を紹介するものです
- 医療行為や治療を目的としたものではありません
- 体調や使用に不安がある場合は、専門家または医療機関にご相談ください
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