子供はよく感染症にかかります。
子供が発熱した時、何を着せたらいいの?冷やすの温めるの?などにおこたえしています
着せたり、脱がせたり、状況に応じた服装を
熱の上昇している時には手足が冷たく、寒がったり、震えたりしています。この時期は温めても大丈夫です。
熱が上がりきると、顔は赤みを帯び、手足も温かくなります。この時期は暑さを感じていることが多いので、お布団や服を軽めにして熱を逃げやすくしましょう。
「体を温め、汗をかかせたほうが早く治る」と考え、お布団でくるんだり、過剰に着こませる方がおります。カラダの未発達な子供は、大人のように体温のコントロールがうまくできません。過剰に温めても汗が出せず、より高熱になったり、脱水症になる危険さえあります。
水だけでなく「塩」が必要
発熱も後半になると汗をかくようになります。子供は大人よりたくさんの汗をかきます。この時期は、こまめに水分を与えましょう。
大量に汗をかくとカラダの中では水分だけでなく塩(電解質)も失われています。水だけでなく、塩が含まれた水が必要になります。
今はスポーツドリンク(経口補水液)を飲ませる人が増えましたが、できれば、台所にあるものでスポーツドリンク(経口補水液)を手作りする事ができます。
昔ながらの熱さまし法
高熱になれば、昔ながらの「氷枕」は便利です。
濡れタオルで頭部や全身をふいてあげる事も非常に有効。特に首の周辺、脚の付け根(ソケイ部)を冷やすと、全身のクールダウンに繋がります。
脳の発達が未熟な子供(特に2歳以下)は高熱がでると「ひきつけ」を起こす事があります。「熱性痙攣」と呼ばれ、ほとんどの場合、障害が残る事はないと言われています。
ただ、親を非常に動揺させる事は事実です。そのような際は、緊急で病院に連れて行き、診ていただくとよいでしょう。
換気はとても重要
人間にとって最も重要な栄養素は酸素です。
締め切った部屋では酸素がすくなくなり、治癒力が落ちてしまいます。時々、窓を開けて新鮮な空気をいれましょう。
汗で濡れたら着替えを
服が濡れていたら着替えましょう。汗で濡れた服を着続けると治癒力が落ちてしまいます。
【要注意】脱水症について
「脱水症」が進行すると命の危険すらあります。十分気をつけましょう。
カラダの水分量が不足すると以下の症状が強くなります。
- 唇や口の中の乾燥
- おしっこが減る、おしっこの茶色が濃くなる
- 皮膚がカサカサし、張りもなくなる
- 泣いても涙がでない
子供の生命力は体温のように数値化できるものではありません。
子供の「生命力」は以下から感じ取りましょう。
- 目の輝き
- 声の大きさ、強さ
- 顔色
- 足ったり、歩いたりする力
- しがみつく力(特に乳児)
決して、自然療法やセルフケアに固執してはいけません。
病院で診てもらう事、対処してもらう事は大切な事です。
時に、点滴で水分を補給しなければ、命に危険がおよぶ事もあるからです。