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夫は変わらなかった。でも、私の人生は変わった -DVに苦しんだ女性が自由になるまでの実話-

コラム

こんにちは。自然療法セラピストのシンジョウ🌺です。

今回は、長年、夫の言葉による暴力に悩み、共依存の中で苦しみながらも、 少しずつ自分の人生を取り戻していった女性から届いた手紙をご紹介します。

読むたびに胸が熱くなるこの手紙は、今まさに夫婦関係や家族の問題に悩む方へ、 深い気づきと癒しの力を届けてくれると思います。

先生、今日は取り急ぎの報告です。

夫が「いままでごめんね」 と泣きながら謝ってきました。

その少し前ぐらいから、日常生活でも夫が優しかったので、
謝られてから私も素直になることができて、
子どもたちの話も、上辺だけではなくできるようになってきて、
昨日も夫と2人でコーヒーを飲みにドライブをし、色々な話をしました。

先生、私いまとても幸せです。

これが人生の幸せというものなのか、と、
いま通勤電車の中で涙が溢れてきてしまい、何度も涙を拭きました。

この涙の裏には、20年近い葛藤と、深い“気づき”の積み重ねがあります。

共依存の関係の中で

この女性は、結婚以来、夫の怒りや言葉の暴力に晒されながら生活していました。

家庭のこと、子どもの教育のこと、何か問題が起こればすべて「お前のせいだ」と責められる日々。

当初は、子どもにすら寄り添う余裕がなく、逆に子どもを責めていた時期もありました。

その当時、子どもは精神的バランスを崩し、不登校になりました。

自分の感情を殺し、必死で家庭を支えていたけれど、 その実、自分自身もずっと「家庭内で孤立した存在」だったのです。

希望という名の幻想

彼女はどこかで思っていました。 「この人が変わるとすれば、病気になったときかもしれない」。

この旦那さんは常に怒りを爆発させ、無理を重ねていました。 彼女は、このままいけば夫が病気になるかもしれないと予感していたのです。

そしてある日、旦那さんは本当にカラダを壊し、入院することになりました。 一時は、危険な状態に陥り、生活に支障が出るほどでした。

彼女は、夫の回復を願い、看病に尽くしました。 「これで、夫は変わるかもしれない」と信じて。

けれど、回復すると、夫はまた元の姿に戻ってしまったのです。

自分の人生を、自分で決める

そのとき彼女は、静かに、でも確かに悟りました。 「もう、この人は変わらない」。

それまで夫は「離婚してやる」と脅すように口にしていました。 でも今度は彼女自身が、自ら「離婚します」と静かに切り出し、それに向けた準備を続けるようになりました。

フルタイムで働き、家庭内別居を選び、 経済的にも精神的にも自立への一歩を踏み出しました。

私も長期間に渡り継続的に相談を受けながら、 インナーチャイルドや感情解放のケア、ホメオパシーでのサポートを続けていました。

変わらない人との関係に、奇跡が起きた瞬間

離婚が“秒読み”のタイミングで、冒頭の手紙の出来事が起こりました。

「いままでごめんね」

長年、彼女が心のどこかでずっと待ち続けていた言葉。 けれどそれは、もう“期待”を手放し、“自分の人生を選んだ”そのあとに、ようやく訪れたのです。

おわりに

この女性の物語は、「相手を変えたい」と願い続けていた時間が無駄だったのではなく、 “自分が自分に戻る”ために必要な時間だったことを教えてくれます。

愛も謝罪も、「対等な自分」を取り戻したあとでしか、本当には受け取れないのです。


パートナーシップや家族の中で「自分だけが我慢している」「いつも責められる」と感じている方へ。

共依存の関係から抜け出すのは、とても勇気がいることです。けれど、それは“自分を大切にする人生”への始まりでもあります。 インナーチャイルドや感情のケア、家族関係の調整を通して、あなた自身の人生を取り戻すお手伝いをしています。 ご相談はこちらからどうぞ。

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