あなたは、子どもが将来、心の健康を失うことが怖いと感じたことはありませんか?
最近の調査では、2024年度の小中高生の自殺が過去最多となったことが報じられています。社会の変化によるストレスや孤独感が子どもたちを追い詰めている可能性があり、親としてはどうすれば子どもの心を守れるのか、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
そんな中、実は幼少期にたくさんの緑と触れ合うことが、大人になってからのメンタルヘルスに大きな影響を与えることが、デンマークのオーフス大学の研究で明らかになりました。
今回は、「幼少期の緑地とメンタルヘルスの関係」を取り上げます。
幼少期の緑地とメンタルヘルスの関係

この研究では、デンマーク国内の90万人以上のデータを分析し、幼少期に緑地の多い環境で育った子どもは、成人後のうつ病や不安障害などのリスクが15%から55%も低下することが分かりました。
さらに、緑地との接触不足とアルコール依存症には強い関連性がありましたが、知的障害との間には関連性がみられませんでした。
研究者たちは、緑地の多い環境で育つことが、脳の発達を促し、ストレス耐性を高める可能性を指摘しています。自由に遊べる自然環境は、自己肯定感を育て、心の強さを養う要因になるとも言われています。
子どもの心を守るために、あなたができること

社会が大きく変化し、子どもたちがストレスや孤独感を抱えやすくなっている今、私たち親ができることがあります。大切なわが子の未来のために、今日から少しずつ自然と触れ合う時間を増やしてみるといいでしょう。忙しい日々の中でも、無理なく取り入れられる方法をいくつかご紹介します。
日常の中に自然を取り入れてみて
週末に公園や森林へお散歩に出かけるだけでもOK。
おうちのベランダや庭に小さな植物を育てるのも効果的。
お子さんと一緒に、季節の変化を感じながらお花や木々を観察してみましょう。
外遊びの時間を増やしてみよう
お子さんがのびのびと遊べる時間を意識して作ってみてください。
お友達と一緒に自然の中で過ごす時間を増やすと、社会性も育まれます。
お散歩の途中で虫を見つけたり、落ち葉を拾ったりするだけでも、自然を感じる時間になりますよ。
自然の中で、親子でリラックスする時間を作ろう
一緒に森の中で深呼吸してみましょう。
風の音や鳥のさえずりをじっくり聞いてみるだけでも、心が落ち着きます。
ゆっくりと自然の中で過ごす時間が、親子の絆を深めるひとときにもなります。


これからの都市開発と緑地の重要性
この研究結果は、都市開発の在り方にも重要な示唆を与えています。今後、より多くの緑地を確保し、子どもたちが身近に自然を感じられる環境を増やすことが求められます。
すでに都市に住んでいる場合でも、意識的に自然と触れ合う時間を作ることで、子どものメンタルヘルスのリスクを軽減できます。親が積極的に自然に触れる機会を増やすことで、子どもの将来の心の健康を守ることにつながるでしょう。


まとめ
私たちは、高度な文明社会を築き、その中で便利な暮らしを手に入れました。しかし、健康を維持するためには、あるいは病気になったときに自然治癒力を高めるためには、「自然に還る」ことが鍵なのかもしれません。
今、子どもたちが心のバランスを崩しやすい時代だからこそ、私たち親ができることがあります。日常生活の中でできるだけ自然に触れるライフスタイルを取り入れ、また、自然療法を活用することが、本当の幸福へとつながる道ではないでしょうか。


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