☎TEL:098-988-5597 受付時間:平日9時~17時

エクソシストは実在する!精神科医の悪魔払い

コラム

自然療法士のシンジョウ🌺です。

今年2023年の夏はラッセルクロウ主演『ヴァチカンのエクソシスト』という映画が封切りになりました。
私は恐い映画は見ませんが、ご覧になった方はいますか?

「エクソシスト」とは、単にホラー映画の名前ではありません。
「エクソシスト」とはキリスト教、カトリック教会の専門用語で、悪魔に対抗する技術を持ち「悪魔祓い(エクソシスム)」を行う人たちの事です。
驚く事にキリスト教カトリックの総本山、バチカン市国の教皇庁は悪魔の存在を公式に認め、エクソシストは現在でも実在し、活動を続けています。

今回は、アメリカの精神科医として数多くの悪魔祓い(エクソシズム)に立ち会い、医学的な観点から悪魔に憑依された患者の診断・研究をしてきたリチャード・ギャラガー医師の体験を紹介します。

「悪魔憑き」「悪魔祓い」要請が増加している

その前に、「悪魔」に関する時事問題から。
近年、イタリアをはじめ、世界中で「悪魔祓い」の要請が増加していると言われます。
イタリアにおけるエクソシストは、1970年代には約20人だったのが、2007年の時点で300~400人にまで増員し、悪魔祓いを求める年間数十万人の相談者に応える体制を整えているといいます。

こんなにたくさん悪魔憑きがいるとなるとホラー映画みたいですが、多くは心や精神の病気、本人の思い込みで、本物の「悪魔憑き」である例は極めて稀だといいます。


1999年、バチカンはエクソシスト向けのガイドラインを385年ぶりに改訂しました。
いきなり悪魔祓いをするのでなく、精神科医と連携することを義務づけ、単なる思い込みなのか、
医学的な治療が必要ななのかを区別し、本当に悪魔に取りつかれたケースの絞り込みを厳密化したのです。

本人や家族が「悪魔にとり憑かれた」と主張しても、それだけでは認められず、
①病院での精密検査
②精神科医によるカウンセリング
でも原因不明で、異常な言動や症状が現れる場合だけに悪魔憑きが疑われるのです。

ご興味のある方は、これまで外部に閉ざされてきた悪魔祓い儀式にカメラが潜入したイタリア・フランス合作のドキュメンタリー映画『悪魔祓い、聖なる儀式』(2017)をご覧ください。

悪魔祓い(エクソシズム)治療は主にイタリアで大きな成果を上げているとされます。
病院の検査でも異常がなく、精神科医ではどうにもならなかった痛みや吐き気、しびれ、けいれん、体に力がはいらないなどが長期間続く症状の改善に大きく貢献したとされます。
なかには、悪魔祓いの成功と共に「化学物質過敏症」が治った症例もあるといいます。

奴らはいる!”悪魔”と格闘を続けてきた精神科医

この悪魔祓い(エクソシズム)の最前線に送り込まれ、悪魔と対峙したのがアメリカの精神科医リチャード・ギャラガーです。

著書『精神科医の悪魔祓い(エクソシズム)』に掲載されたケースから紹介しましょう。
ある日、ギャラガーのところへ神父が連れて来た患者は、悪魔に憑依され精神的、肉体的に参っている女性でした。

当初ギャラガーは、その女性は「人格障害」だとみていました。でも、ギャラガーの飼っている猫の事、親族の病気など、彼女が知り得るはずもないプライヴェートなことを正確に言い当てたといいます。

それだけでなく、ギャラガーは神父に電話し、彼女への悪魔祓いの事を相談していると、突然、電話での会話の中に不気味な声が入りこんできたといいます。
「手を出すなと言ったろうが、このファッキン坊主が!あいつはお前らのじゃない、俺らのだ。」

ギャラガーは驚いて神父に、「今の声が聞こえましたか」と尋ねると、神父は「こんな風に悪魔の声が聞こえたことは何度もあるよ。――いつもは、もっと酷いけどね」と。

著書には、その他にも憑依状態になると、本人は知らないはずの外国語でわめき暴れる女性、大男を軽々と投げ飛ばす小柄な女性などが紹介されています。

科学的な知見を持つ精神科医の手記というのが面白いですよね。

一神教社会の「悪魔」、多神教社会の「悪魔的なもの」

いかがだったでしょうか。
私的には「悪魔」というのはピンときません。
「悪魔的」なものはあるにせよ、キリスト教社会の「悪魔」という概念は何もかも一緒くたにしてしまっているように思えて仕方がありません。
一神教の「神」と対立概念の「悪魔」は大雑把な気がするのです。
そこは多神教の日本には様々に分類分けされた伝承が多く残されています。
ご利益を授ける八百万の神々がいるかと思えば、狐憑き犬神憑きの伝承、激しい憎悪を持って亡くなった方の悪魔的な呪いなど様々な民話が残されています。

私も何らかの「憑依」のあると思われる方に接する機会があります。
その時は薬草やホメオパシーのレメディーの力を借りて治療するのですが、上手く言ったケースでは異常な言動や痛みが大きく改善されたという方がいました。
バチカンの悪魔祓いによって「化学物質過敏症」が治癒したケースもあると書きましたが、私も1ケースだけは部屋に漂っていた異常な臭いがなくなったとという方がおりました。邪悪なものには古今東西「臭い」「闇」「不浄」に関係するようです。

もし、自分も「憑依」ではないかと感じている方がいたら、まずは、伝統的なお塩での禊(みそぎ)神社でのお祓いをおすすめしております。

私の経験から言える事ですが除霊や浄霊に解決はありません。深い憑依の背景には抑圧された恨み、嫉妬、憎しみなどが隠されています。人によっては辛い事かもしれませんが、ここに目を向ける事です。

______________________________________

日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)コングレス2023
第24回ZENホメオパシー学術大会

テーマ:国難の現実を知り自らできるベストをつくそう
~カギは智慧と自然農とZENホメオパシー~

2023年10月14日(土)〜2022年10月15日(日)
時間(両日)/ 9:15(開場)10:00〜18:00(予定)
参加費 無料(要事前申込)

日本ホメオパシー医学協会(JPHMA) - 第25回 大会 開催決定
2000年から毎年1回JPHMAコングレスを開催しています。コングレスでは、ホメオパスたちの手法による治癒に導いたケースやホメオパスたちの日々の経験と学びを聞くことができます。身近な話題も多く初めての方でも気軽に参加いただける内容です。..Read more...