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「月経前症候群(PMS)」の自然療法

あなたは月経前になると不調になる事はありませんか?

月経前症候群(PMS)は女性が月経の数日から一週間前に体験する一連の身体的、感情的な症状のことです。

主流医学での治療方法は多岐にわたり、ホルモンのバランスを整えるために「ホルモン療法」。鬱々した気分が強ければ「抗うつ薬」。頭痛があれば「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」。浮腫みがあれば「利尿剤」と薬剤を使って症状を消す対症療法が行われます。

この月経前症候群(PMS)の克服において、副作用のない自然療法が注目されています。自然療法で月経前症候群(PMS)をどのようにとらえるかは治療家によって異なりますが、私自身は経験的に過去に「抑圧された感情や願望」や「未解決の問題」と月経前症候群(PMS)が関連している事が多いと認識しています。月経前のホルモンが変動期に、過去の感情的な出来事や抑圧された感情が表面化しやすくなるのです。

今回は月経前症候群(PMS)へ家庭できる自然療法をご紹介します。

■月経前症候群(PMS)の一般的な症状

【身体的症状】
*胸の張りや痛み
*頭痛や偏頭痛
*腹痛、腹部の膨満感
*体重の増加、指やくるぶしの浮腫
*肌のトラブル(ニキビなど)
*食欲の変化、特定の食べ物への渇望

【感情的な症状】
*疲労感、エネルギーの欠如
*睡眠障害
*情緒不安定、イライラ
*憂鬱な気分、不安
*集中力の低下、忘れやすい

【行動上の変化】
*引きこもり   
*職場や家庭でのパフォーマンスの低下

これらの症状は、ホルモンの変動、特にエストロゲンとプロゲステロンの変化に起因していると考えられています。多くの場合、月経が始まると症状は改善されます。

薬草療法(Herbal therapy)

薬草療法の起源は非常に古く、紀元前まで遡ります。この療法は長い間、民間療法として様々な文化や地域で使用されてきました。薬草の中には、その効能が科学的研究によっても証明されているものもあります。これらの薬草の中には、現代医学においても有効な成分を含んでいるものがあり、薬学や医学の分野で注目されています。

ハイペリカム(セントジョーンズワート)

月経前症候群(PMS)で鬱々した症状がある時に。ハイペリカムは抗うつ作用があるとされており、PMSに伴う気分の落ち込みやイライラ感の軽減に用いられることがあります。また、PMS期間中の感情の波やイライラ感、睡眠障害、不安、緊張を軽減するのに役立つ可能性があります。

ホメオパシー〔同種療法〕(Homoeopathy)

ホメオパシーでは、人の体、心、精神を全体として捉え、その人に最も合ったレメディーを選択します。
病名に対するレメディーがあるわけではなく、その人の症状や感情面に応じてさまざまなレメディーが使われます。
以下はPMSに一般的に用いられるホメオパシーのレメディーです。
慢性的に続く症状の場合は、セルフケアではなく、ホメオパシーの専門家に相談する事が重要です。

シーピア(Sep)

無気力、倦怠感、冷えや局所的な圧迫感を感じるような月経前の症状に対してよく使われます。特に、仕事や家族の責任から解放されたいと強く感じる女性に適しています。

ポスティーラ (Puls)

情緒不安定。気分の変化が激しく涙もろくなるタイプのPMSにあいます。特にPMSの期間中、人からの慰めや寄り添いを求める女性にあいます。

ラカシス (Lach)

月経が始まると症状が改善するタイプのPMSにあいます。特に人と話すことで緊張が和らぐ女性。嫉妬心が強い女性にあいます。

上記は、あくまで一般的な情報です。自然療法で克服するには全体的な症状や性格、生い立ちなどをみたうえで段階的に自然療法を行う事が重要です。また、PMSによる感情の波やイライラ、悲しみなどの感情的な症状に対して、カウンセリングを通して自己受容と自己肯定していく事が重要になります。

セルフケアで難しいと感じる場合は、自然療法 治療家への相談が推奨されます。

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