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「頭痛・片頭痛」の自然療法

頭痛、片頭痛の原因は、様々な要因が組み合わさっていることが多いとされます。
今回は、自然療法に伝わる知恵のごく一部をご紹介します。なお、頭痛が頻繁または重度の場合は、病院での検査、専門家へ相談することが重要です。

薬草療法(Herbal therapy)

薬草療法は、長い間、世界中の多くの文化で伝統的に使用されてきました。これらの自然由来の治療法は、世代を超えて継承され、日常の健康管理に役立てられています。近年、科学的研究がこれらの薬草の一部に光を当て、その効果を証明するケースも増えています。

ジンジャー (生姜)

  • 有効成分: ジンゲロールとショウガオール。これらの化合物には抗炎症と鎮痛効果があります。
  • 対象症状: 片頭痛や緊張型頭痛。吐き気や嘔吐といった片頭痛に伴う症状の緩和にも効果があるとされています。
  • 使用方法: 生のジンジャーを細かく切ってお茶にするか、薬草酒(マザーチンクチャー「ジンジバー」)をコップの水に5~15滴程度垂らして摂取します。また、食事に生姜を加えることもできます。

ホメオパシー〔同種療法〕(Homoeopathy)

ホメオパシーは「同種の法則」と呼ばれる原理に基づいています。例えば、ある物質が健康な人にインフルエンザの様な症状を引き起こす場合、その物質の極めて希釈されたレメディーにして、似たようなインフルエンザの症状を持つ病気の人に投与する事で治すことができるとするものです。

ホメオパシーの原理や効果は、また科学的に証明されていないにも関わらず、世界的には数百万人から数億人が何らかの形でホメオパシーを利用したことがあると推測されています。
ヨーロッパ、特にフランス、ドイツ、イギリスでは、ホメオパシーは比較的広く受け入れられており、これらの国では人口のかなりの割合が生涯に一度はホメオパシーを使用した経験があると報告されています。
インドではホメオパシーは主要な医療システムの一つとして認められ、広く普及しており、多くの人々が利用しています。

ベラドンナ(Bell)

特徴: 急激に始まる強い頭痛、ズキズキ叩かれるような痛みに対して使用されます。頭痛が顔面や目に広がる場合や、光や騒音に敏感になる場合にも役立ちます。

シーピア(Sep)

特徴: 特に女性におけるホルモン変動に関連した片頭痛に用いられます。痛みはこめかみや側頭部に集中し、運動で改善する傾向があります。

ネイチュミュア(Nat-m)

特徴: 日光によって引き起こされるか、または悲しみや感情的ストレスが原因の片頭痛に効果的です。痛みはしばしばこめかみに集中し、目にも影響を及ぼすことがあります。

ブライオニア(Bry)

特徴: 最小限の動きでも悪化する、鋭い痛みを伴う片頭痛に対して用いられます。痛みはこめかみや前頭部に集中することが多く、静かにしていると楽になります。

ナックス・ボミカ(Nux-v)

特徴: 過労、ストレス、または過度のカフェイン摂取に関連する片頭痛に推奨されます。痛みはしばしば朝に始まり、こめかみに集中します。

≪レメディー(砂糖玉)の取り方≫

1)ボトルを開け、キャップにレメディーを1粒だします。
2)キャップに入ったレメディーを口に入れます(レメディーに触れない方法が一般的)。
3)砂糖玉を舌の下に置き、ゆっくりと溶かします(舌の下は吸収が良いため、この方法が推奨されます)。
4)レメディーは食事や飲み物、特に強い味のもの(コーヒー、ミントなど)で効果が半減、または打ち消されるといわれています。摂取する30分前後は避けて取るのが理想的です。

使用量と頻度: ホメオパシーの原則では「少ないほど良い」とされます。最大3回までリピート。もし、症状が改善されているなら使用を停止します。

ヨガ(Yoga)

ヨガはインドで発祥した古代の実践で、身体のポーズ、呼吸法、瞑想を組み合わせたものです。
元々は精神的、霊的な成長を目指すためのものでしたが、時間が経つにつれ、その健康に対する利益が広く認識されるようになりました。ヨガは病気の治療法というよりは、健康維持や生活の質の向上を目指す方法として広く実践されています。

キャット&カウ

ヨガのポーズ「キャット&カウ」は、首、肩、背中の筋肉を動かしながら、これらの領域の緊張を和らげる動きです。緊張型頭痛はしばしばこれらのエリアの筋肉の緊張や硬直から引き起こされるため、このようなストレッチは頭痛の予防や緩和に役立ちます。

  1. 筋肉の緊張を和らげる
  2. 血流を改善する
  3. ストレスを減らす
  4. 姿勢を改善する
≪ヨガ実践のポイント≫
*ゆっくりと行う: ポーズはゆっくりと、自分の呼吸に合わせて行います。急いだり、無理なポーズは避けてください。
*呼吸に集中する: 深い呼吸はリラックス効果を高め、痛みを和らげるのに役立ちます。
*定期的に実践する: ヨガの効果は一回のセッションよりも、定期的な実践によってより顕著になります。
*リラックスを重視する: リラックスを促進するポーズや瞑想、プラナヤマ(呼吸法)を取り入れることが推奨されます。

アロマセラピー(aromatherapy)

アロマセラピーは、エッセンシャルオイル(植物から抽出された香りのあるオイル)を使用する代替医療の一形態です。これらのオイルは、香りを通じて人の心や体に影響を与えることができるとされ、リラクゼーション、ストレス緩和、気分改善などさまざまな効果が期待されています。アロマセラピーは、古代から様々な文化で用いられてきた歴史があります。

ペパーミント(セイヨウハッカ)

  • 有効成分: メントール。この成分には局所鎮痛作用があり、筋肉の緊張を和らげ、血流を促進する効果があります。
  • 対象症状: 緊張型頭痛や片頭痛。ペパーミントは冷却感を提供し、痛みや不快感を軽減することができます。
  • 使用方法: ペパーミントオイルを少量取り、こめかみ、首の後ろ、または痛みを感じる頭皮の部分に直接塗布します。そこを軽く指で押さえるか、円を描くように優しくマッサージしてください。これにより筋肉のコリを和らげ、リラクゼーションを促進することができます。
  • 注意1:ペパーミントの精油は濃縮されており肌に刺激を与えます。敏感肌の方は肌への刺激を軽減するためには、キャリアオイル(例:アーモンドオイル、ホホバオイル、食用のオリーブオイルなど)で薄めることをお勧めします(ペパーミントオイル1滴に対して、キャリアオイルを1円玉大くらいの量で混ぜ合わせてから使用)。
  • 注意2:目の周囲には塗布しないでください。
【頭痛・片頭痛の主な原因】

1)ストレス
心理的、感情的ストレスは最も一般的な頭痛の誘因の一つです。ストレスは筋肉の緊張を引き起こし、それが頭痛や片頭痛を引き起こすことがあります。

2)食事と食物
チョコレート、チーズ、カフェイン、アルコールなどが頭痛や片頭痛の引き金になることがあります。

3)睡眠不足と睡眠過多

4)ホルモンの変動
女性の場合、月経周期や妊娠、更年期のホルモン変動が頭痛の原因となることがあります。

5)環境要因
強い光、騒音、気圧や天気の変化、標高の変化などが頭痛や片頭痛の引き金になることがあります。

6)身体的な負担
長時間のデスクワーク、不適切な姿勢、目の疲れ、激しい運動など、身体的なストレスが頭痛を引き起こす事があります。

7)病気
高血圧、感染症、副鼻腔炎、歯の問題が頭痛の原因となる事があります。

8)薬物の過剰摂取とリバウンド
薬(痛み止めなど)の過剰な使用、薬を急に止めた事による頭痛。

9)カフェイン
カフェイン(コーヒー・エナジードリンクなど)の過剰摂取、または急に止めた事が頭痛の原因になる事があります。
危険な頭痛の特徴】

頭痛の中には、脳梗塞、脳溢血などの兆候を示すものがあります。
以下の頭痛は、すぐに病院へご相談ください。

●突然の激しい頭痛

突然、これまで経験したことのない、雷に打たれたかのような激しい頭痛は「雷鳴頭痛」と呼ばれ、脳出血の兆候である可能性があります。


●他の症状を伴う頭痛
ろれつが回らない、強いめまい、視覚の障害、片側の体の弱さやしびれ、意識の低下、記憶障害、混乱、嘔吐など。

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